この作品は、THE KNOT SAPPOROのために制作されました。
土を焼いて生まれる江別レンガの質感と色味、そして土壁が乾燥する過程で生まれる独特の表情。この作品では、同じ「土」という素材が持つ生命力に焦点を当てています。
ひび割れた土壁の模様は、土と水、そしてその時の気候が偶然に生み出すもので、二つとして同じものはありません。
素材が持つ美しさや力を最大限に引き出しながら、人間の技術や意図を抑えたアプローチで制作された「万物を育む土の生命力」は、万物を育む「土」の生命力を、江別レンガとのコラボレーションを通じて表現した作品です。

＜プロフィール＞
野田 肇介
1978年北海道浦河町生まれ。
小学生時から父の元で左官業の手伝いをして育つ。
世界的に活躍する日本屈指の左官職人久住有生氏に衝撃を受け２５歳で弟子入り。
その後浦河町へ戻り野田左官店にて土の仕事を始める。
北海道をはじめ日本各地でその地の土を生かした土壁を手がけるとともに、文化財修復、アート制作、ワークショップまで幅広く行い、土の魅力と伝統技術を広めることに力を注いでいる。
 http://www.nodasakan.com/