濃厚な食の時間を味わう南仏を感じるコース料理

Jul 27, 2018

濃厚な食の時間を味わう南仏を感じるコース料理

松㐂


神楽坂「ビコック」と代々木八幡「ル・キャバレ」でそれぞれ活躍していた藤澤夫妻が独立、ご主人の進大郎さんが地元・中野に開いたフレンチレス トラン。夫妻で修行をしていた南仏のテイストが感じられるプリフィクスコースはスープが入るのが特徴でボリュームたっぷり。ワインはフランス、イタリア、 日本の自然派が中心、店全体に漂う和やかな雰囲気とあいまって、ついついグラスが進む。

料理は 21 時まではコースのみ、以降はアラカルトの オーダーも承っているが、これには進大郎さんの実直 な思いが反映されている。「順に提供されるコースメ ニューに対しお客さんが丁寧に向き合えるよう、一皿ごとに濃厚な体験として記憶できるようにしたいと考 えています。そのためにはお客さん同士、店のスタッ フとお客さん同士の会話も大事です。垣根なく料理とお店の空間を共有しあえたら」

6.2 メートルの一枚板カウンターが作られたのは、調理とサービスを分担するスタッフ3 名がお客さんの表 情をしっかり見渡することができるから。ひとりひとりの存在に対してまっすぐな店の姿勢がくつろぎの時間の秘訣だ。