【Gallery】slowscapes

Jan 28, 2021

【Gallery】slowscapes

THE KNOT TOKYO Shinjuku の2Fにある Gallery では、ニュージーランド出身の日本人スローアーティスト 門間理子氏の初の個展となる展示slowescapesを2021年2月4日より開催いたします。

スローアーティスト 門間理子氏は、常に自然に魅せられてきました。

特に、自然がどのように歴史を形作ってきたか、また自然を観察・分析することによって得られるディテールが彼女を惹きつけます。その作品は緻密なディテール、流れるような曲線、自然由来の色彩で、人の感情の揺らぎを視覚化することで、自然が持つ詳細な情報と人間性を結びつけています。材料そのものが持つ物理的な特性と、それらに応用する手法とのバランスを探ることで、複雑かつ有機的な抽象画を描いています。

門間理子の最新作となるslowscapes展では、日本の伝統工芸と現代の抽象的な表現を交えることで、自然を情緒的に捉えようと試みており、ニュージーランドで生まれ育った日本人である彼女は、それぞれの国の伝統・文化への敬意を表しつつ、これらの感情にインスピレーションを探求しています。

自然は古来より文明の創造とその特徴づけに大きな役割を果たし、アーティストたちは何世紀にもわたり自然を装飾として簡略化した形で表現してきました。日本において掛軸はその表現のひとつであり、門間理子は本展でその伝統に新たなアプローチを試みています。通常、掛軸は宗教美術や書道を装飾するために用いられ、空間に吊り下げられることで、そこに静寂をもたらしますが、本展では日本の伝統工芸である掛軸を現代的な抽象画の額とすることで、力強さを感じさせるにも関わらず、人々の心に平穏をもたらすエネルギーを創出させています。縦長の窓より見渡す、みずみずしく茂った自然の眺めを想像して描かれた本展の作品たちは、外出制限や家の中に閉じ籠ることが多い今日において、われわれに自然の持つ治癒力を伝えてくれています。
*スローアートとは、複数の作品を次々と鑑賞するのではなく、アートそのものをじっくり堪能することです。

About the Artist
門間理子はニュージーランド オークランド出身のアブストラクト・アーティストで、現在は東京を拠点として活動しています。14歳で高校課程を終了し、米国の大学に進学。大学では化学/物理学を専攻し、その後、北海道大学院で化学工学を専攻しました。卒業後、化粧品会社にて研究かつ製品開発に携わったのち、2018年にアーティスト活動を開始。Instagram

「slowscapes」展、2021年02月04日から2021年05月05日までTHE KNOT TOKYO Shinjuku 2F LOUNGEにて開催です。
作品は購入も可能ですのでお気軽にお問合せください。
mail: fabriktheknot@ichigo.gr.jp